台湾や中国で、日本で放送されて間もないアニメでも、人気になることが多いと聞きました。ですが、現地ではテレビ放映されていないようです。なぜ、このような事が起こるのか教えてください。
正規ルートでテレビ放映される場合もありますが、台湾や中国では、日本のアニメが動画サイトにアップされて、そこで視聴されることも少なくありません。(残念ながら、その多くが違法アップロードとなっています)主な動画サイトは下記です。
① YOUKU优酷(ユーク):http://www.youku.com/

中国語動画サイト:YOUKU优酷
② 爱奇艺(アイ・チ・イ):http://www.iqiyi.com/

中国語動画サイト:爱奇艺
③ bilibili嗶哩嗶哩(ビリビリ):http://www.bilibili.com/

中国語動画サイト:嗶哩嗶哩
これらのサイトに、日本で放送されて間もないアニメが、「簡体字テロップ」または「繁体字テロップ」を付けられて、アップロードされます。(Youtubeでは、これらの違法アップロードは、あまり多くないようです)
最近、“日本=アニメの国”という認知を活かして、アニメ系コンテンツを活用したPR映像を制作する企業や行政も増えてきましたが、視聴数も伸ばすためには定番のYoutubeだけではなく、これらのサイトで公開することも必要だと思います。(ちなみに、アカウントを取得すれば、自由に動画をアップすることができます)
既に人気があるアニメの続編などは別にして、新しいアニメが人気になるためにはSNSでのクチコミや、メディアでの露出が必要です。特に、台湾ではアニメ好きが良く見るWebメディアが充実しており、下記のようなものがあります。
※ちなみに、オタクは中国では、”宅男”と書いて、「ザアイナン」と呼びます。
① 宅宅新聞(ザアイ・ザアイ・シン・ウェン):https://news.gamme.com.tw/
オタクが最も利用しているメディアです。アニメはもちろん、様々なジャンルの日本に関する面白い情報を発信しています。情報量も豊富で、このサイトさえ見れば、他のサイトは見なくてもいい、というレベルです。

台湾人のアニメ好きが良く見るWebメディア:宅宅新聞
② 巴哈姆特電玩資訊站(バ・ハ・ム・テェ):http://gnn.gamer.com.tw/
これもオタクがよく利用している情報サイトです。アニメなどオタク向けの情報もありますが、どちらかというと、ゲームに関する情報を中心に発信しています。

アニメオタクがよく利用しているサイト:巴哈姆特電玩資訊站
③ 卡提諾論壇(カ・ティ・ヌ):http://ck101.com/
これは、“一般人向けだが、少しオタク寄り”な情報を発信するメディアです。

“一般人向けだが、少しオタク寄り”な情報メディア:卡提諾論壇
④ Animen動漫平台(Animenドウ・マン・ピイン・タイ):http://www.animen.com.tw/NewsArea/NewsList/
これは、最近できたアニメ情報サイトで、知名度はまだ低いです。

台湾では最近できたアニメ情報サイト:Animen動漫平台
|回答:3.補足情報です
また、中国や台湾で人気のアニメは次のようなものがあります。
- ・ドラえもん
- ・クレヨンしんちゃん
- ・ちびまる子ちゃん
- ・あたしンち ・・・など
- ・ワンピース
- ・進撃の巨人
- ・名探偵コナン
- ・銀魂
- ・こちら葛飾区亀有公園前派出所
- ・黒子のバスケ
- ・HUNTER×HUNTER
- ・テニスの王子様
- ・ダイヤのA
- ・弱虫ペダル
- ・ラブライブ ・・・など
最近、日本で放映されたばかりのアニメでは、「ワンパンマン」「おそ松さん」「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない」なども人気があります。
また、アニメ好きには声優(主役級の方)も人気があり、下記の方々などが有名です。
- ・神谷浩史さん
- ・宮野真守さん
- ・福山潤さん
- ・梶裕貴さん
- ・杉田智和さん
- ・古川慎さん ・・・など
- ・花澤香菜さん
- ・水樹奈奈さん
- ・悠木碧さん
- ・釘宮理惠さん
- ・坂本真綾さん
- ・小倉唯さん
- ・石川由依さん ・・・など
アニメ(または人気声優)を活用しての海外向け、インバウンド向けプロモーションも一定の効果があると思います。